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若者が語る国際政治学院

フランス新大統領マクロンは祖国を正しい方向へ導けるか?~フランスが抱える自由と責任のジレンマ~Ⅷ

最後に、労働の問題がある。 移民は安価な労働力ととらえられている。つまり、雇う側は賃金を安く済ませることができるというメリットがある。これがフランス人労働者との間に軋轢を生む原因となっている。 公衆トイレの料金徴収(フランスの公衆トイレはた…

フランス新大統領マクロンは祖国を正しい方向へ導けるか?~フランスが抱える自由と責任のジレンマ~Ⅶ

社会になじめずに貧困層へと落ちた移民が次にたどり着く場所が2つある。1つは犯罪である。たとえば、シンナーなどの薬の使用と売買や窃盗、殺人などが挙げられる。 2つ目はテロである。居場所をなくし、社会に対して不満を持った移民たちが自身の主張を訴…

フランス新大統領マクロンは祖国を正しい方向へ導けるか?~フランスが抱える自由と責任のジレンマ~Ⅵ

移民を受け入れ続けてきたことによりフランス人と移民との間で様々な問題が起こっている。まず、移民の人々がフランス社会になじめない問題である。それを解決するためにフランス政府は移民に対して社会同化政策を長年行った。 社会同化政策とは、移民がフラ…

フランス新大統領マクロンは祖国を正しい方向へ導けるか?~フランスが抱える自由と責任のジレンマ~Ⅴ

自由と並んでフランスを語るときに欠かせないのが“移民”である。フランスは自由国家であると同時に移民国家とも呼ばれる。 確かに、フランスには様々な国からの移民が生活している。フランスの生産人口(15歳以上から65歳未満)の約10%が移民だという…

フランス新大統領マクロンは祖国を正しい方向へ導けるか?~フランスが抱える自由と責任のジレンマ~Ⅳ

フランス革命から革命後の混乱はフランスだけに特質するものではない。中東でも同じことが起こった。いわゆる、アラブの春である。 アラブの春とは、2010年チュニジアで起こったジャスミン革命を発端に中東、アフリカで次々と革命が起こった一連の流れの…

フランス新大統領マクロンは祖国を正しい方向へ導けるか?~フランスが抱える自由と責任のジレンマ~Ⅲ

フランスは絶対王政の国であった。王の命令には絶対に従わなければならず、自由なんてものはなかった。それに業を煮やしたフランス国民たちが国王をギロチン台に送り、処刑した。フランス革命である。 そして、国民の自由を謳った“人間と市民の権利の宣言”、…

フランス新大統領マクロンは祖国を正しい方向へ導けるか?~フランスが抱える自由と責任のジレンマ~Ⅱ

新聞社へのテロが起こった翌日、私は大学でフランス人の教授とこのことについて意見を交わした。私は「テロは絶対に許せない行為だが、新聞社にも落ち度はある。他人が傷つくような侮辱的な風刺画は掲載するべきではない」といった。 すると彼女は、「表現の…

フランス新大統領マクロンは祖国を正しい方向へ導けるか?~フランスが抱える自由と責任のジレンマ~Ⅰ

2015年という年はフランスにとって1つのターニングポイントになった年であった。フランス国内でテロが起こったのである。 パリの新聞社が襲撃されたテロとパリの複数の場所で同時に銃撃が起こった同時多発テロは日本でも報道されたので知っている日本人も多…