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ハンガリーから発信中

世の中はおもしろい出来事であふれている

なぜハンガリーから世界的に有名な企業が誕生しないのか?

ビジネス街5番地

 

ハンガリーのIT企業で半年働いた。

 

ハンガリーは日本と同じ第2次世界大戦の敗戦国である。

 

しかし、一方は今や世界のGDP第3位で世界的に有名な企業を多く抱える経済大国となり、もう一方は世界的に有名な企業が1つもないヨーロッパの経済小国となった。

 

なぜ同じ敗戦国にもかかわらずこのような結果になったのだろうか。

 

ハンガリーで半年間働きその答えがなんとなくわかった。

 

 

自由の意味をはき違えるハンガリー

 

僕の会社では基本的になにをしても自由である。

 

出勤時間も自由。音楽を聴きながら仕事をしても自由。お菓子を食べながら仕事をしても自由。仕事中にプライベートのメールや電話をしても自由。仕事中に長い時間雑談をしても自由。

 

学生インターンから上司までがこの自由のもとで働いている。

 

今、僕の隣のデスクにはインターンの学生がいる。

 

彼は毎日ルービックキューブをカチャカチャ言わせながらPCで動画を観て笑い、ケータイのバイブ音がなれば返信しながら働いている。(本当に働いているのかさえ分からないが・・・)

 

そして、同じくインターンの学生が彼のデスクに来ると30分以上雑談をする。

 

日本では考えられないが、ハンガリーでは普通らしく誰からのお咎めもない。

 

僕には糞ほど迷惑なのだが・・・

 

それぞれの国にそれぞれの文化や考え方がある以上それらに従った働き方があるのも当然でそれは否定しない。

 

彼らの自由な働き方を否定しない。

 

しかし、これはハンガリーだけでなくヨーロッパ全体で感じることだが、ヨーロッパ人は自由の意味をはき違えている。自由は無限に享受できるものではない。自由には責任という代償がつく。

 

したがって、責任をとれないものには自由を受ける資格はない。

 

しかし、ヨーロッパ人は自由、自由と声高に叫ぶだけで責任は追わない。

 

 

無責任な上司

 

僕は今とあるプロジェクトで仕事をしていて、そこである問題を抱えていた。

 

ある朝のミーティングでそのことを上司に話すと、その上司は開発部と話し解決策を提案するといった。それから2週間たってもなんの音沙汰もなかった。

 

そこで別の上司に問題を話すと、彼は開発部と話をし10分で解決策を1つ提案してくれた。

 

一方は2週間たってもなんにも提案せず、もう一方は10分で提案してくれる。この事態に違和感を覚えた。

 

このことを最初の上司に告げると、ごめん、次から気を付けるとだけ言われた。

 

それを聞いた瞬間、ハンガリーからなぜ世界的に有名な企業が誕生しないのか理解した。

 

僕の会社はハンガリーの中では給料も高く海外でも取引していて信用のある会社である。

 

その会社の上司がこのレベルなのである。

 

日本であれば‟次から”なんて言葉は禁句である。

 

取引先と問題があったときに‟次から気を付けます”なんていえば信用を失い、取引関係は間違いなく打ち切られるだろう。

 

現に僕はそれを言われた瞬間、その上司への信用は一気に失った。

 

 

自由に仕事をすることと好き勝手に仕事をすることは違う

 

日本でも多様で自由な働き方が認められてきた。

 

いろいろな働き方があるのはいいことだと思う。

 

しかし、自由に働くことと好き勝手に働くことは違う。

 

音楽を聴きながら集中して働くことと動画を観て笑いながら他人に迷惑をかけ働くことは違う。

 

後者は好き勝手な振る舞いでしかない。

 

そしてそれは会社ではなく自宅でやることである。

 

日本の働き方や会社のあり方には問題がいくつもあるが、少なくとも日本人は仕事中はまじめに働く。それが海外では日本人はプライベートの時間も働くと揶揄されるが、僕は逆にハンガリーはプライベートを仕事に持ち込み過ぎだと感じる。

 

自由な働き方は結構だが、自由と好き勝手は全くの別物であることを彼らは理解すべきである!