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おすすめ度120%!『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方』の書評

 

USJを劇的に変えた、たった1つの考え方』

著者:森岡 毅

ジャンル:マーケティング

ページ:261

出版社:角川書店

発売日:2016/04/23

価格:1512円

Kindle版:あり(1361円)

 

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USJといえば今やディズニーシーを上回る業績を残している日本が誇るテーマパークの1つである。

 

しかし、USJは数年前までは業績が悪化した企業だった。

 

ハリーポッターエリアの導入のおかげで業績が回復し、ディズニーシーを追い越したと思う人も多いかもしれないがこの本を読めばそれが間違いであることに気づく。

 

確かにハリーポッターエリアはUSJの復活に一役買っているがそれがすべてではない。

 

そこには著者でマーケターの森岡さんが自身のマーケティングの結果から導き出したUSJ復活のための様々な戦略があった。

 

この本にはそんな森岡さんのマーケティングを使った経営戦略のノウハウがわかりやすく書かれている。

 

経営戦略やマーケティングと聞くと難しい本なのかもと思いがちだがこの本は違う。

 

そもそもこの本は森岡さんの娘さんがマーケティングとはなにかと尋ねた時にそれをわかりやすく説明してある本を書店で探したものの見つからず、それなら自分が初心者向けのマーケティングの本を書こうと思ったことがきっかけで書かれた。

 

したがって、経営戦略やマーケティングに関する基礎的なことが学生にもわかるように簡単に書かれている。簡単だが非常に重要なことがたくさん書かれているので経営を学びたい人には必読の1冊である。

 

僕はこの本を読んでマーケティングの重要性や面白さを感じた。

 

もちろん、それが森岡さんがこの本で最も伝えたかったことだと思うが、僕はそれ以上に読んでいて感動した部分が2つあった。

 

 

日本を愛している人が日本をよくする

 

まず1つ目が、森岡さんがこれでもかというくらい自身の日本への愛を語っている部分である。

 

日本という国が世界の国の中でどれくらい素晴らしい国なのか、日本人がどれほど優れた民族なのか、我々の先祖が戦争でいかに勇敢に戦ったかなど普通のビジネス本には書かれていないくらい日本を愛している文章がたくさん書かれている。

 

また、森岡さんは「日本や日本人は素晴らしい資質を持っている」と書いている。そして、「まずはその資質を最大限に生かして勝負すべきだ」とも言っている。

 

確かに日本人は日本や自分自身に対してどこかしら劣等感を抱いていると思う。

 

「日本よりもアメリカの方が優れているんだ。日本よりもフランスの方が優れているんだ」などとついつい他国や他者と比較しがちだ。

 

しかし、森岡さんが言うように日本や日本人は他国が持っていない素晴らしいもの、たとえばまじめさや協調性、創造性など、を持っている。そして、ほかのものと比較する前にまずはこれらのものを最大限に生かして戦うことが大切だと思う。

 

 

日本ではアメリカによる占領統治の影響が今でも残っており、国への愛、つまり愛国心を語ったり日本を褒めると右翼だの戦争讃美者などというレッテルを貼られてしまう。

 

しかし、世界中で愛国心を語ったたり、自国を褒めただけでそんなレッテルを貼られる国は日本くらいである。

 

アメリカ人がアメリカへの愛を語っても、フランス人がフランスはいい国だと言っても右翼だとか戦争賛美者などとは言われない。

 

僕は愛国心とか国への誇りがその国をよくするために必要なことだと思う。

 

森岡さんも日本や日本人の強みを最大限に生かし、日本人を楽しませたい、世界に日本のエンターテインメントの素晴らしさを発信したいなどの気持ちがあったからUSJがあそこまで業績が回復したのだと思う。

 

 

人はいつ死ぬかわからない

 

もう1つは、森岡さんの生と死への思いが書かれた部分である。

 

森岡さんは若い時に知人の死を目の当たりにしてから死への恐怖を感じるようになり、それから周りから生き急いでると言われるほど毎日仕事もプライベートも予定をいれ、様々なことに挑戦するようにしたと書いている。

 

それは自分がなにも達成せずに死ぬのはいやだという思いが生じたからだと書いている。

 

僕は常々家族や友人に「自分の人生は40歳まで」と言っている。

 

それは40歳で急に死んでも後悔ないように40歳までに自分がやりたいことを全部やるという気持ちから生じたものである。

 

人の命ははかない。

 

自分が死にたくなくても病気や事故で死ぬ可能性は0%ではない。

 

人間はつねに死と隣合わせなんだということを意識して生きることはある意味重要なことだと思う。

 

 

おすすめ度120%!絶対に読むべき1冊!!

 

この本は経営戦略やマーケティングについて知りたい、勉強したいという人はもちろんだが、USJ大好きという人も読むべきだと思う。

 

森岡さんがUSJに入社したのは2010年だ。

 

USJに何度も行っている人はおそらく2010年の前と後でUSJは何か変わったなと気づいているはずである。

 

その‟何か変わったな”の‟何か”がこの本には書かれている。

 

これを読めばUSJをさらに楽しめること間違いなしである。