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おいしいコーヒーの裏にある闇の実態

 

 

『Black Gold おいしいコーヒーの真実』というドキュメンタリー映画を観た。

 

 全世界で1日20億杯飲まれるコーヒーは、石油に次ぐ取引規模を誇る[3]国際商品であるが、その莫大な市場規模に対してコーヒー農家に支払われる対価は低い状況が続いている。そんな中で1990年から2000年にかけて発生した国際市場相場の暴落は生産者の生活を崩壊させ、麻薬植物の栽培へ転向する生産者が出るような状況に陥っている。アフリカ・エチオピアでそうした状況を打破しようと生産者組合を組織して奮闘する活動家タデッセ・メスケラに密着し、コーヒー農家の過酷な生活実態と、取引相手となる先進国大企業の不公平な取引事情を描く[4]。『公式サイト』ではそのキャッチとして「1杯330円のコーヒーから生産者が手にする金額を3-9円」と紹介している。

 

普段多くの人が何気なくコーヒーを飲んでいるがその裏では熾烈なビジネスが行われており、そのいわば闇の部分にスポットライトをあてた作品である。

 

僕は普段コーヒーは飲まないのでコーヒーを飲む人以上にコーヒーの光の部分にも闇の部分には全く関心がなかったのだが、このドキュメンタリーを観て興味を持った。

 

そこでこのドキュメンタリーで取り上げられていた問題点と解決方法について考えてみたい。

 

 

コーヒー栽培に携わる人たちの貧困の原因

 

コーヒービジネスというとスタバやタリーズなどが挙げられるが、彼らは単にコーヒーを売っているだけであった、売るためにはコーヒー豆が必要である。

 

そして、そのコーヒー豆はアフリカや南米で栽培されているが栽培に携わっている現地の人たちは今日、コーヒーがこれだけ世界中で売れているにも関わらず貧困の問題を抱えている。

コーヒー栽培に携わる人たちの貧困の大部分をしめる原因として、コーヒー豆の価格設定が挙げられる。

 

今日、コーヒー業界はアメリカをはじめとした4社が支配しており、彼らによってコーヒー豆の価格が一方的に決められてしまい、コーヒー栽培者たちは交渉の余地がない。そして、彼らによって一方的に決められてしまう額は、非常に安いものである。


また、すべての豆が完璧でないとならないなど基準が厳しいことやコーヒーの木は4年で成長し、5年目でようやく実がなるため、お金が手に入るまで長期間かかることもまた、貧困につながっている。

 

そういった労働に見合った報酬を得ていない現状から、子供たちの飢餓や学校に通えないといったことが起こっている。それは生徒数の減少につながり、学校や先生も満足な給料をもらえず、貧しくなっていくといった負の連鎖を生み出している。


さらに、そのような大人たちの状況から、若者たちのコーヒー栽培離れが進んでいる。

 

ある若者が、「父や家族が苦労しているのはコーヒーのせいだ」と言っており、若者の間ではコーヒー栽培=貧困の原因と考える人たちもいる。

 

問題解決の方向性

 


コーヒー栽培における問題の解決策として2つ考えられる。

まず、コーヒー豆の価格設定の問題である。

 

これはすでに述べた通り、栽培者たちの手の届かないところで価格が勝手に決められてしまい、彼らには交渉の余地がない。

 

WTOによる国際貿易のルールを定める会議も行われたが、交渉は決裂した。

 

そこで、それを解決する方法としてコーヒー豆の輸出の制限が考えられる。かつて、石油産出国が石油の輸出を制限したことによってオイルショックが起こり、石油の値段が大幅に上がった事実に基づいて、エチオピアをはじめとしたコーヒー豆の産出国たちが協力し、輸出を制限することによってオイルショックの時のようなコーヒー豆の爆発的な需要と値上がりが期待できる。また、それによりコーヒー業界を支配している会社がコーヒー豆の価格交渉に応じてくれることも期待できる。

 

次に、コーヒー豆の栽培自体の問題である。

 

こちらに関しても上記で述べたようにコーヒー豆の栽培には長期間かかり、基準も厳しいためにあまり儲からない。

 

それを解決する方法の一つとして、ドキュメンタリーの中ではチャットという麻薬の栽培が挙げられていた。チャットは違法ではあるが、コーヒー豆よりもはるかに高値で売れるため、現在チャットの栽培が増えており、「歯を噛めば幸せになれる」という言葉にも現状が表わされている。

 

つまり、コーヒー豆よりも高値で売れる作物、植物を生産することは解決策として考えられる。(ここではその違法性については考えないこととする。)

 

 

メディアへの期待

 

インターネットが普及し、いろいろな情報を簡単に入手できるようになったとはいえ、まだまだ1民間人が知ることのできない情報は多い。

 

このように大きなビジネスの末端の部分が抱えている問題は1民間人では知ることはできない。このコーヒー豆の問題もこのドキュメンタリー映画がなければおそらく多くに人は知らないだろう。

 

インターネットの普及でメディアの権威が堕ちているとはいえそれでもメディアの持っている力は未だに大きい。その力をねつ造や意味の分からないニュースに使うのではなく、こういった普段では知ることのできないことを真実として伝えてほしい。

 

 

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