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フランスが抱える自由と責任のジレンマ⑥

 

移民を受け入れ続けてきたことによりフランス人と移民との間で様々な問題が起こっている。まず、移民の人々がフランス社会になじめない問題である。それを解決するためにフランス政府は移民に対して社会同化政策を長年行った。

 

社会同化政策とは、移民がフランスの社会に適応できるように様々な支援を行うものである。この政策の下、フランス政府は移民に対して、職業訓練の提供、フランス語の教育、住居環境の改善、フランスの社会や文化に適応するための活動の提供などを行った。

 

しかしながら、この政策によって移民がフランスの社会や文化に適応できたかといえばそうではない。実際、フランスのヴァラス首相はこの政策が失敗だったことを示唆している。

 

フランスの社会になじむことができなかった移民は職につくことができず、貧困層へと落ちていく。ヨーロッパでは貧富の格差は非常に激しく、一度貧困層に落ちるとそこから這い上がるのはなかなか難しい。

 

「日本は格差社会だ」と主張する日本人がいるが、それは井の中の蛙状態である。つまり、日本の格差状況だけしか見ておらず、世界の格差状況は把握していない。日本にも貧困層はあるが、最低限度の生活を送っている貧困層の人々がほとんどである。また、貧困層の最下層にはホームレスが位置づけられるが、日本のホームレスは海外のホームレスとは異なる。海外のホームレスは家だけでなく、お金も持ち物もなにもない人のことである。

 

一方、日本のホームレスは家こそないものの、自転車があったり、ラジオを聞いていたり、ビールを飲んでいたり、煙草を吸っていたりする。つまり、ヨーロッパのホームレスとは貧困度が圧倒的に異なるのである。

 

私は今までフランス、ハンガリー、イタリア、イギリス、スペイン、ベルギー、チェコなど様々なヨーロッパの国に行ったが、ヨーロッパを訪れると路上に座りカップを地べたに置いて物乞いをしているホームレスや貧困層の姿をよく目にする。

 

彼らはタンボールに「仕事を解雇されて再就職もできずお金がない」といったことや「子供が3人いるが仕事がなくて育てられない。子供が飢えてしまう」などの文言を書き、通行者の同情を誘っている。一方、日本ではそういった物乞いの姿を目にすることは皆無である。こんなところからも日本と海外の貧困度の違いを垣間見ることができる。

 

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