先日、会社の同じチームの同僚が退職した。
彼はこの会社で働き始めてからまだ1か月くらいだった。
辞めた理由は給料的にもやりがい的にももっといい仕事が見つかったからだという。彼の本業は映像クリエイターだという。しかし、この会社では彼は自動車関係のソフトウェアのテスターの仕事をしておりずっとフラストレーションを抱えていたという。
僕は正直言って彼の行動に驚いた。
日本ではどんなにおもしろくない仕事であっても正社員であれば最低1年は続けるだろう。それを1か月で辞めるというのは本当にびっくりした。
ハンガリーには1つの会社に長く勤めるという文化はない。
平社員はほとんどが3~5年で職を変える。
これも日本では考えられないことである。
日本では大学で専攻していたものを全く活かせない仕事や自分の興味のあるものとは程遠い仕事に就く人が多い。そして、最終的にそれに妥協してしまう。日本でも多様な働き方が認められてきたとはいえ自分自身で線を引いてしまう人はまだ多い。
先日も別の同僚がほかにいい仕事が見つかったという理由で3か月で辞めていった。しかも彼はチームの責任者だった。
以前も書いたが、時代の流れとともに仕事=好きなことはできないという風潮は消えつつある。仕事は趣味ではないのはもちろんだが、それでも皆が自分の好きなことを仕事にできる時代がすでにやってきている。
もしも、ある会社に正社員で入ってもその仕事が気に入らなければ別の仕事を探し1か月で辞めても、後ろ指さされるだろうが、構わないと思う。(もちろん自分の仕事は責任をもって終わらせてからだが)
大学の出口と社会の入り口がほとんどつながっていないのが今の日本だがそれもだんだん変わってくると思う。せっかく、大学の4年間で興味を持って学んだことがあるのであればそれをとことん追求するのは人生の選択肢の1つとしてありだと思う。
妥協はすべき時はすべきだけど、譲れないものがある時は妥協は絶対すべきではない!!