以前、外国語習得における精読、速読、多読、音読について考えた。
今回はその中の音読について深く掘り下げて考えてみたい。
おそらく、日本人であればだれしもが1度は音読をしたことがあると思う。
いつか。それは、小学生のころ。音読の宿題が出された人は多いのではないだろうか?
ご多分にもれず僕も小学生のころは音読の宿題がしょっちゅう出されていた。当時は音読が嫌いで嫌いで、泣きながら親に音読の宿題を見てもらったのを覚えている!
それから月日は流れ、次に音読と出会ったのは大学受験のとき。通っていた塾の英語の先生に耳にたこができるほどさんざん音読の重要性を説かれ、英語の長文読解の復習時には必ずその英文を5回は音読するように言われた。結局、その先生に言われたとおりに音読をしていたが、音読が何の効果があるのかはその時わからなかった。
そして、現在。僕はいろいろな言語をやっていて、2~3回程度だが毎回、音読は取り入れている。
なんで音読を取り入れるのか、僕が考えた理由として
1、発音を鍛えることができる。
2、声に出す分、語彙やイディオムがより暗記しやすくなる。
3、自然と声に出した部分が口から出るようになる。
があげられる。
特に、僕にとって重要なのは3の「自然と口から出るようになる」である。ただ卓上で字を追っているだけではなかなか覚えられなかった表現が何度も何度も声に出して覚えたら自然と口から出るようになったという経験は僕には何度もある。やっぱり、何度も使う言葉だったり表現はずっと覚えるもの。
特に普段、外国人と接する機会がない人にとってはそうそう外国語を使うチャンスはないだろう。そういう人がせっかく覚えた外国語を忘れないようにするための手段の1つとして「音読」があるのだと勝手に思っている。あとは、声に出すことで外国語をやってる気分になるから(笑)僕にとっての語学の楽しみはやっぱり会話にあるので、少しでも「しゃべる」という環境をつくるために音読をしているというのもある。
結論を言うと、もしもせっかく覚えた外国語をもっとすらすら口から出るようにしたい!忘れないようにしたい!という方にはぜひ音読をしてみてほしい!