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【前田裕二『人生の勝算』を読んで】絶対につぶれずに大成功する企業をつくることは不可能か? 

 

前田裕二さんの『人生の勝算』を読んだ。

 

人生の勝算 (NewsPicks Book)

人生の勝算 (NewsPicks Book)

 

 

前田さんの日本やアメリカでサラリーマンをされていたときの奮闘記は読み応えがあり、非常に面白かったが、それ以上に次世代のビジネスに関する前田さんの考えが興味深かった。

 

前田さん曰く、次世代のビジネスは人と人とのつながりや絆を活かしたものが主流になるようである。

 

確かに、AKBグループなどの会いにいけるアイドルからはじまり、Youtuber、オンラインサロンなど人とのつながりや楽しい時間、貴重な体験など現在流行っているものをみると可視化できるものでなく、可視化できないものがほとんどである。

 

 そして、そういった人とのつながりや絆を重視したビジネスはコアなファンや固定ファンがつき、一方通行のコミュニケーションではなく、双方向のコミュニケーションができ、より強固な関係を築くことができるので一緒に経営を手伝ってくれたり、問題が起こったときに解決策を考えてくれるなどビジネスを超えた関係になる。

 

その例として、本の中で前田さんはスナックを挙げていた。そして、そのような客と強いつながりを築いているビジネスは絶対につぶれないと言っていた。

 

確かにそうだと思う。

 

コアなファンや常連客が一定数いれば、常に最低限の売り上げは確保できるし、その常連客が自身の子供や孫を連れてきて、彼らが同じように常連客になれば世代を超えて安定した商売をすることができる。ゆえにつぶれない。

 

ただ、果たしてそういった「つぶれないビジネス」は大成功を収めることは可能なのかという疑問が自分の中で起こった。

 

大成功というのはこの場合では例えばトヨタSonyのように莫大な利益を生み出すということである。

 

スナックでは最低限の利益は生み出せるが、莫大な利益は生み出せない。その代わり、小さなコミュニティーの中でビジネスができるので方向性が見えやすく、大勢の客や社員、株主などの声を重視する必要もなく安定した経営ができる。いわば、村社会のようなものである。

 

一方、トヨタは莫大な利益は生み出すが、様々なタイプの客や社会のニーズに応えなければならず、社員や株主など身内の声も聞かなければならない。また、競争相手も意識しなければならない。このように様々なものをケアしなければならないので、長期にわたって安定した経営をするのは難しい。

 

20年前はトップ企業だったもののいまや落ちぶれてしまった企業はやまほどある。

 

では、両方のタイプが同時に成り立つこと、つまり絶対につぶれずに大成功を収めることは可能なのだろうか。

 

 その鍵は以下の4つにあると思う。

 

1、大成功を一度生み出し、その成功が続いている

2、固定客やファンがいて、彼らと双方向のコミュニケーションをとることができる

3、時代の流行に左右されない

4、脅威となる競争相手がいない

 

 この4つを満たしているのは例えばYoutuberだと思う。

 

例えば、HIKAKINさんはすでにYoutubeで大成功を収めていて、個人レベルで莫大な利益を生み出していて、その大成功は今でも続いている。そして、すでに固定のファンがいて彼らとファンフェスタなどでコミュニケーションをとることができる。

また、他のYoutuberはいるもののHIKAKINというキャラクターやコンテンツをファンに提供できるのは彼だけなので脅威となるような競争相手はいない。

 

このように個人や小さなコミュニティーであれば絶対につぶれずに大成功を収めることは可能である。裏を返せば、企業レベルでそれを達成するのは難しい。