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2022年6月13日から2022年6月19日までのウクライナ情勢

2022/6/13 (侵攻109日目)
・東部ルガンスク州のガイダイ知事は、同州の中心都市セベロドネツクドネツ川を挟んだ対岸の都市リシチャンスクを結ぶ3つの橋全てが破壊されたと発表した。同氏は「市の一部はウクライナ軍が保持している」としたものの、避難や物資の補給が不可能になったと明らかにした。

・ロシア政府機関の副長官だったナタリヤ・ポクロンスカヤ元下院議員が解任された。ロシアのウクライナ侵攻を「悲劇」などとした発言が原因となった可能性がある。

・ウォールストリート・ジャーナルはウクライナ軍の試算として、同軍の大砲1発に対し露軍は10~20発を有し、量的に圧倒していると伝えた。ウクライナ側の兵力の消耗も進み、死者は連日100~200人、負傷者はその約5倍に上るとみられる。

 

2022/6/14 (侵攻110日目)
ウクライナ南東部マリウポリのアンドリュシェンコ市長顧問は、空爆で多数の犠牲者が出た劇場をロシア側が9月に再開させようとしているとして「骨の上でダンスし、埋葬地で演劇をする」と批判した。

・バイデン米大統領は、ロシアの侵攻で滞るウクライナからの穀物輸出を促進させるため、ウクライナと接するポーランドなど欧州諸国の国境に臨時の穀物倉庫をつくる方針を明らかにした。

・露外務省は、英主要メディアの経営幹部や編集幹部、記者、特派員ら29人を対象に、ロシア入国を禁止する個人制裁を発表した。英国が露国営メディアやその従業員に対して発動した制裁の報復措置だとしている。

・露軍が制圧を宣言しているウクライナ南部ヘルソン州のフラニ顧問は、ウクライナ軍が同州の州都ヘルソンから20キロ地点付近まで前進したと発表した。

・ロシア国防省は、アゾト工場に残る民間人退避のため15日の日中に戦闘を停止するようウクライナ側に要求し、人道回廊を設置すると一方的に表明した。

 

2022/6/15 (侵攻111日目)
マクロン大統領は「時が来たら、ウクライナの大統領はロシアと交渉せねばならない」と述べ、平和解決に向けた対話の必要性を主張した。マクロン氏は「『ロシア人と戦争し、完敗させるべきだ』との意見にはくみしない」と述べた。

習近平国家主席は、プーチン大統領と電話会談した。ウクライナ問題について「各国は責任のあるやり方でウクライナ危機の適切な解決を促進すべきだ」と発言し、同国への軍事支援やロシアへの経済制裁を強める米欧諸国を牽制した。

ウクライナ東部ルガンスク州の要衝セベロドネツク市を巡り、ウクライナ軍は、「戦闘を継続している」と発表した。ロシア国防省が14日、同市のアゾト化学工場に残るウクライナ兵に降伏を要求したが、応じなかったもようだ。

NATOのストルテンベルグ事務総長は、記者会見し、今月末のNATO首脳会議でロシアによる侵攻が長期化するウクライナへの新たな包括的軍事支援策で合意する見通しを示した。露軍に重火器の質量で劣るウクライナ軍の近代化を進める狙いだ。

・バイデン米大統領は、ウクライナに向けた約1340億円の追加軍事支援を発表した。東部の戦闘で激化する長距離砲撃に対抗するため155ミリ榴弾砲18門と砲弾3万6千発、高機動ロケット砲システム「ハイマース」用の砲弾を追加供与。対艦ミサイル「ハープーン」2基を初供与し、黒海の沿岸防衛を強化する。

 

2022/6/16 (侵攻112日目)
マクロン仏大統領、ショルツ独首相、ドラギ伊首相の3首脳が、ウクライナを訪問して首都キーウでゼレンスキー大統領と会談した。首脳らは「ロシアとの対話」を掲げてウクライナ側の警戒を招いていたが、今回の訪問でウクライナ支援を続ける姿勢を鮮明にした。

・国連人権理事会で、バチェレ人権高等弁務官が、ロシアが制圧したウクライナ南東部マリウポリについて報告を行い、集合住宅の9割、民家の6割が損壊し、35万人が市外への避難を余儀なくされたと言及した。

ウクライナ東部ルガンスク州のガイダイ知事は、要衝セベロドネツク市で子ども38人を含む市民568人が避難しているアゾト化学工場からの退避について、ロシア軍の砲撃が続いているため「不可能だ」と述べた。隣接するリシチャンスク市では空爆で4人が死亡したことも明らかにした。

 

2022/6/17 (侵攻113日目)
・英首相官邸は、ジョンソン首相がウクライナのゼレンスキー大統領との同日の会談で、120日ごとに最大1万人のウクライナ兵を訓練する支援策を提案したと発表した。

ウクライナでのロシア軍の戦争犯罪を捜査する国際刑事裁判所ICC)のカーン主任検察官は、近くウクライナに現地事務所を開設すると発表した。ロシアの侵攻が長期化する中、ウクライナの関係者との連携を強め、捜査活動を加速させたい考えだ。

カザフスタンのトカエフ大統領は、ロシアが侵攻開始直前に独立を承認したウクライナ東部の親露派「ドネツク民共和国」と「ルガンスク人民共和国」を国家として承認しない考えを示した。ロシアで開かれた国際経済フォーラムで、プーチン大統領も参加したパネルディスカッションの中で表明した。

・同国軍参謀本部は、東部ルガンスク州の中心都市セベロドネツクで激戦が続いていると発表した。ドネツク州の中心都市スラビャンスク方面では、威力偵察を図った露軍を撃退したという。また、ハリコフ州イジュム近郊の集落1カ所を露軍から奪還したとしている。

プーチン大統領は、露主催の国際経済フォーラムの全体会合に出席した。プーチン氏は質疑応答で、ウクライナが「一線」を超えた場合、同国の「意思決定中枢」を攻撃する可能性もあると述べた。プーチン氏は「一線」の内容について「自分だけにとどめておく」とし、明言は避けた。

CERNは、ロシアと、ロシア軍が侵攻に際し経由したベラルーシとの協力関係を、現行の合意が切れる2024年で終了する方針を明らかにした。

 

2022/6/18 (侵攻114日目)
・ゼレンスキー大統領は、南部の激戦地ミコライウ州を訪れ、軍幹部から戦況について説明を受けた。部隊を激励し、南部防衛へ士気高揚を図った。

・ロシアと実質的に一体の親露派武装勢力ルガンスク人民共和国」(自称)は、激戦が続くルガンスク州の中心都市セベロドネツク近郊の集落メテルキノを制圧したと発表した。ウクライナ参謀本部もメテルキノの喪失を認めた一方、別の集落では露軍を撃退したとした。

・ロシア西部の飛び地カリーニングラード州のアリハノフ知事は、リトアニアEUの制裁対象の貨物を積んだ列車について、ロシア本土からリトアニア経由での同州への乗り入れを禁止したと通信アプリに投稿した。

 

2022/6/19 (侵攻115日目)
・英国防省は戦況分析で、ロシア軍部隊内で命令拒否や対立が続いていると指摘した。ウクライナ侵攻を「特別軍事作戦」とする公式な立場に阻まれ、露当局が反対する兵士らに法的圧力をかけるのに苦労しているとの見方を示した。

・ロシア国防省は、ウクライナ東部ドニエプロペトロフスク州でウクライナ軍の地域司令部を海上発射の巡航ミサイル「カリブル」で攻撃し、作戦会議中だった50人以上の将校らを殺害したと発表した。

ウクライナ最高会議は、ロシアの一部の音楽をメディアや公共の場で流すことを禁止する法案を賛成多数で可決した。また、ロシアとベラルーシからの出版物の輸入禁止も決定した。

 

*情報ソースは産経新聞共同通信などの主要メディア