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2022年7月4日から2022年7月10日までのウクライナ情勢

2022/7/4 (侵攻130日目)
・英国防省は、ロシアの侵攻が「ウクライナの農業に破滅的な打撃を与えている」との戦況分析を発表した。ロシア軍の黒海封鎖により、今年の農産物の輸出は昨年の35%以下となる可能性を指摘。

・露軍の次の主要目標の一つとされるドネツク州の中心都市スラビャンスクのワディム市長は、露軍が同市まで最短で7~10キロの距離に位置しており、今後の戦闘の激化に備えて市民の避難を急いでいると明らかにした。

 

2022/7/5 (侵攻131日目)
・ロシア軍が制圧を宣言しているウクライナ南部ヘルソン州で、露軍の指導下にある暫定行政当局は5日までに、「州政府」を形成し、首長に露西部カリーニングラード州の幹部、エリセエフ氏が就任すると一方的に発表した。

ウクライナ東部ドンバス地域(ルガンスク、ドネツク両州)の掌握を目指すロシア軍は、全域制圧を宣言したルガンスク州に続き、ドネツク州で攻勢を強めた。同州のキリレンコ知事は同日、主要都市スラビャンスク中央市場への砲撃で2人が死亡、7人が負傷したと通信アプリに投稿。

・軍の活動支援のため、露下院は政府に「特別措置」を発動する権利を与える法案を審議し、第1読会(3段階審議の1段階目)を全会一致で通過させた。法案は、政府が企業に指定した量と金額で物品を納入するよう義務付けることを可能にしたり、労働者の残業や夜間労働、休日出勤を政府が指示できると規定。

・露軍は、東部ドネツク州で攻勢を強めた。同州のクラマトルスク市の市長は、露軍の攻撃目標は目下、同市と北方約16キロのスラビャンスク市になっていると主張。

・英国のウォレス国防相は6日までに、英国内で訓練するウクライナ軍兵士の第1陣が到着したと明らかにした。ウクライナ軍兵士は数週間にわたり武器使用や救護などで基礎的な訓練を受ける。対象は新兵1万人に上る見通し。

 

2022/7/6 (侵攻132日目)
・ロシア国防省は、ドネツク州で米国供与の高機動ロケット砲システム「ハイマース」2基と弾薬庫をミサイルで破壊したと主張。ウクライナ軍は「ロシアが虚偽の宣伝をしている」と否定した。

・米シンクタンク「戦争研究所」は6日付戦況リポートで、露軍が現在、地上部隊の前進を一時停止させているものの、これは停戦の兆候ではなく、さらなる戦果を得るための態勢再建作業をしているからだと分析した。

 

2022/7/7 (侵攻133日目)
ウクライナ参謀本部は、ロシア軍が東部ドネツク州の主要都市スラビャンスククラマトルスクに向かって複数の方向から前進を図ったが、いずれも撃退したと発表した。

プーチン大統領は、露下院の各党代表らとの会合で、ウクライナを支援する米欧諸国に対し「ロシアを敗北させられるなら試してもらおう」と述べ、強気の姿勢を崩さなかった。また、ゼレンスキー政権を念頭に「停戦交渉を拒否するほど、私たちとの合意は困難になると理解すべきだ」とし、降伏を勧告した。

・ロシア下院エネルギー委員会のザワリヌイ委員長は記者会見で、極東サハリンでの石油・天然ガス開発事業「サハリン1」について、「サハリン2」と同様、ロシアの支配下に置くべきだとの考えを示した。ただペスコフ大統領報道官は同日「具体的には何も決まっていない」と述べた。

・ゼレンスキー大統領は、辞任を表明したジョンソン英首相と電話会談し、「私とウクライナの全ての人々は、ジョンソン氏(の支援)に非常に感謝している」と伝えた。

 

2022/7/8 (侵攻134日目)
ウクライナのベレシチュク副首相は、近くウクライナ軍が本格的な反攻作戦を開始するとして、南部ヘルソン州とザポロジエ州内の露占領地域の住民に即時の避難を呼びかけた。火砲の使用が予定されており、巻き添えとなるのを避けるためだとした。

・バイデン米政権は、ウクライナに対する約540億円の追加軍事支援を発表した。今回は展開能力に優れる高機動ロケット砲システム「ハイマース」4基を追加。

 

2022/7/9 (侵攻135日目)
・ゼレンスキー大統領はビデオ声明で、ロシアが完全制圧を目指す東部ドンバス地域(ルガンスク、ドネツク両州)への攻撃を続けたと指摘した。

ウクライナ大統領府のアレストビッチ長官顧問は、米国から供与された高機動ロケット砲システム「ハイマース」により過去2週間で約20カ所の露軍の弾薬庫や兵器修理施設を破壊したと発表した。英国防省は同日、露軍は最新装備が不足し、旧式装備の運用を余儀なくされていると分析。

・カナダ政府は、対ロシア経済制裁を一時棚上げして、ロシア-ドイツ間を結ぶパイプライン「ノルドストリーム」の部品輸出を認めると発表した。部品はカナダで修復され、制裁で足止めになっていた。ガス不足にあえぐドイツに配慮した措置で、ウクライナは反発している。

 

2022/7/10 (侵攻136日目)
ウクライナ軍は、露軍が制圧を宣言している南部ヘルソン州の州都ヘルソンに駐留する露軍部隊をミサイルで攻撃した。

ドネツク州のキリレンコ知事は、9日夜にロシア軍のミサイル攻撃を受けて15人が死亡した同州北部の集合住宅で、9歳児を含む24人が行方不明になっているとみられると明らかにした。ゼレンスキー大統領もビデオ声明で、6人が救出されたものの、死者数はさらに増える恐れがあると指摘した。

ウクライナ軍諜報当局は、露軍が刑務所に収監されている囚人を兵士に採用し、制圧を目指す東部ドネツク州の最前線に投入しようとしているとの諜報結果を公表した。真偽は不明。ウクライナ軍諜報当局は、露軍が志願兵の減少と損害の拡大に苦しんでいる証拠だと指摘した。

 

*情報ソースは産経新聞共同通信などの主要メディア