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2022年8月1日から2022年8月7日までのウクライナ情勢

2022/8/1 (侵攻158日目)
・トルコ政府は、輸出再開の第1便が黒海に面するウクライナ南部オデッサの港を出航したと述べた。出航したのはシエラレオネ船籍の貨物船「ラゾニ」で、トウモロコシ2万6千トンを積んで中東レバノンに向かう。

・米英仏3カ国は、核拡散防止条約再検討会議開幕に合わせて閣僚声明を発表し、ウクライナに侵攻したロシアに核の威嚇をやめるよう要求した。3カ国と中ロ両国の核保有五大国が1月に発表した、核戦争回避が最重要責務とうたう共同声明を履行することも求めた。

・米国防総省は、ウクライナ軍への約720億円規模の追加軍事支援を発表した。提供済みの高機動ロケット砲システム「ハイマース」用のロケット弾や、155ミリ砲弾万5千発が含まれる。

・ロシアが制圧した南部ヘルソン州の知事は、ウクライナ軍が46集落を奪還したと語った。

プーチン大統領は、核拡散防止条約再検討会議の開幕に合わせて声明を発表し、「核戦争に勝者はおらず、決して戦ってはならない」と強調した。ロシアはNPT締約国の一つとして「条約の文言と精神を一貫して順守している」とも述べ、ウクライナ侵攻に絡んで「核の脅し」をしているとの批判に反論した。

 

2022/8/2 (侵攻159日目)
・米財務省は、ロシアの政府と深い関係にあるとして、元新体操選手アリーナ・カバエワ氏に制裁を科すと発表した。財務省は「プーチン氏と親密な関係にある」とした。英国やEUも既に制裁を科している。また、国務省は、ロシアのオリガルヒなどへの制裁を発表した。

ウクライナから穀物輸出を再開する第1便として同国南部オデッサを出港した貨物船が2日夜、トルコ・イスタンブール沿岸に到着した。トルコ国防省が発表した。これまでの航行は順調で、3日に臨検を受けた後、中東レバノン北部トリポリに向かう。

 

2022/8/3 (侵攻160日目)
・ロシア政府は、極東サハリンの石油・天然ガス開発事業「サハリン2」の運営を引き継ぐ新会社を、サハリン州ユジノサハリンスクに設置するよう命じる政令を公表した。ミシュスチン首相が2日付で署名した。引き続き事業に参加を希望する出資者は設立から1カ月以内の通知が必要。

・ゼレンスキー大統領は、香港の英字紙サウスチャイナ・モーニング・ポストとのインタビューで、習近平国家主席との「直接対話」の機会を模索していると表明した。ゼレンスキー氏は、ロシアによるウクライナ侵攻を止めるため、中国側が影響力を行使することを促したい考えだ。

 

2022/8/4 (侵攻161日目)
・ロシアのペスコフ大統領報道官は、ロシアからドイツに天然ガスを送る海底パイプライン「ノルドストリーム」のタービンがロシアに返還されていない問題で、タービンがEUなどの制裁対象にならないとの確約をロシア政府系のガスプロムが文書で求めていると述べた。

・米ホワイトハウス国家安全保障会議のカービー戦略広報調整官は記者会見で、国務省ウクライナ侵略を続けるロシアを「テロ支援国家」に指定するかどうかについて検討していると明らかにした。金融制裁や経済援助の禁止措置などを実施できる。

 

2022/8/5 (侵攻162日目)
ウクライナの情報機関、保安局は5日までに、ロシア軍が支配を目指す南部ヘルソン州で、ロシア側が準備している同国編入に向けた住民投票に関する「計画文書」を入手したと発表した。

・文書が示す計画には①地元住民に食料品やロシアの携帯電話会社のSIMカード贈呈②親露派集会の開催③地元協力者の指導の下で選挙委員会を設置④親露派メディア、ブロガーによる報道―が含まれている。

萩生田光一経済産業相閣議後会見で、ロシア極東サハリンの石油・天然ガス開発事業「サハリン2」に出資する三井物産の堀健一社長と同日朝に面談し、「(権益維持のため)新会社への参画(出資継続)を前向きに検討頂きたい」と伝えたことを明らかにした。

プーチン大統領は、国内のエネルギー開発など戦略分野に投資している「非友好国」の企業に対し、所有する株の取引を禁じるとする大統領令に署名した。日本企業も出資する極東サハリンの石油・天然ガス開発事業「サハリン1」も対象として明記された。

ウクライナ穀物輸出が滞留していた問題で、新たに貨物船3隻がウクライナの港を出航したと伝えた。3隻は南部オデッサやチョルノモルスクを出発し、アイルランドや英国などに計5万8千トンのトウモロコシを運ぶ。

プーチン大統領エルドアン大統領は、露南部ソチで会談した。プーチン氏はウクライナとともにロシアの穀物輸出の正常化にも尽力したとして、エルドアン氏に謝意を示した。エルドアン氏は露企業がトルコ南部アックユで建設中の原子力発電所など、エネルギー協力についての協議に意欲を示した。

ウクライナの国営原子力企業エネルゴアトムは、ロシア軍が占拠しているウクライナ南部のザポロジエ原発に複数の砲撃があり、一部の装置や高圧送電線が損傷したと明らかにした。放射線量の上昇は観測されていないとした。

ウクライナ警察は、首都キーウ近郊ブチャで、ロシア軍が市民を拷問し、殺害したとされる地下室を報道陣に公開した。壁に複数の弾痕があるなど現場の状況から、警察幹部は「市民は処刑された」と改めて主張した。警察によると、10畳ほどの部屋で5人の男性遺体を発見。

 

2022/8/6 (侵攻163日目)
・英国防省は、ロシアがウクライナ南部ヘルソン州周辺に大規模兵力を移動させ、ウクライナ軍の反撃に応戦する態勢を整えているとし、戦闘は「新たな段階」に入りつつあるとの見方を示した。

ウクライナのクブラコフ・インフラ相は、同国産穀物を積み込むためバルバドス船籍の貨物船が同日、黒海に面する南部オデッサ州のチョルノモルスク港に到着したと明らかにした。外国の貨物船入港は2月のロシアによる侵攻後、初めて。

 

2022/8/7 (侵攻164日目)
黒海に面する南部オデッサ州の港からさらに4隻の穀物輸出船が出港した。4隻に積まれた穀物は計17万トン。航行を共同監視するため国連など4者が設置した「合同調整センター」によると、それぞれトルコやイタリア、中国に向かう。

ウクライナ国営原子力企業エネルゴアトムは、ロシアが占拠しているウクライナ南部ザポロジエ原発に6日、前日に続き再びロシアによる攻撃があり、使用済み核燃料の貯蔵施設近くにロケット弾が着弾したと発表した。

 

*情報ソースは産経新聞共同通信などの主要メディア