ハンガリーの会社には「カフェテリアシステム」という画期的な制度がある。
これは給料とは別に何かしらの補助を受けられるというものである。
例えば、現金補助、家賃補助、食費補助、ジム費補助、映画鑑賞補助などがある。
まず、カフェテリアシステムは1年ごとに更新ができる。つまり、一度決めてしまうと1年間は変更ができない。
そして、カフェテリアシステムには勤務年数や年齢に応じて金額の上限がある。
僕の場合を例に挙げて説明すると・・・
昨年、僕は8月から今の会社で働き始め、3ヶ月間は試用期間でカフェテリアを得られず、11月からカフェテリアを使うことができるようになった。したがって、11月と12月の2ヶ月間のカフェテリアをまずは決めなければならない。
2ヶ月間のカフェテリアの僕の上限は4万フォリントでこの額以内で好きな補助を好きな金額で組み合わせることができる。
ただし、補助の種類によっては税金が取られるものもあるので注意が必要である。
最終的に僕が選んだのは
1、現金補助を1万フォリント分
これは最大で1万フォリントの現金を得ることができる
2、食事補助を3万フォリント分
これはスーパーやレストランで使えることができるチケットを支給される
の2つを選んだ。
ここから税金が引かれ最終的には3万5千フォリント前後の補助になってしまったが、逆に言えば給料とは別に3万5千フォリントを得たということである。
今年は家賃補助を選んだ。これは外国人用のカフェテリアのようで家賃の補助が得られる。
この補助の最大の特徴は税金がかからない部分で僕は毎月給料とは別に3万5千フォリントを現金で受け取ることになる。
よくジムに通う同僚はジムの利用費に使えるカフェテリアを選んでおり、映画鑑賞が好きな同僚は映画館のチケットの支払いに使えるカフェテリアを選んでいた。
これはハンガリーの社会の画期的なシステムの1つだと思う。